「こんなに頼っていいの?」
まみはもちろん拒むことなくあっさり受け入れた
このやりとりがあったのが金曜日の夜であり、振込はするが反映は月曜日になるかもしれないと伝えると、どうしても期日までにお金が必要ということだった
そのため振込ではなく会って直接渡すこととなった
この時期にはまみの在籍していたせくきゃばも営業を再開しており、お店の最寄り駅でお金を渡すこととなった
まみにお金を渡しに行く前にATMによってお金をおろした
前回は振込での20万だったが今回は手渡しでの20万円
大きな買い物でもその額になるとカードだったりローンで支払うためこの額をATMからおろすのは初めてだった
実際に20万円の現金をみると少しひるむ
本当に渡すのか、この額を
今思うとこの時はお金の、一万円の大きさをまだ理解していた
しかしこれから先、そんな感覚はなくなり借金を積み上げていくのも一回で100万円を渡すのも
お金の大きさの感覚は無くなっていく
今更断る選択もなくおろしたお金をATM横にあった封筒に入れた
待ち合わせに向かう途中コンビニにより適当にお菓子を買ってそのコンビニ袋に封筒を入れた
待ち合わせ場所でコンビニ袋を渡す
2、3言葉を交わして出勤するまみの背中を見送る
時間にすると1分にも満たない時間
それだけで20万円というお金のやりとりが発生した
まみは一度も振り返ることなく進んでいった
お金を渡して以降、一度もお店に行くことは無かった
お店におとすお金があるなら直接お金が欲しいと思っているだろうと思いお店にはいけなかった
この先お金を献上していった約1年半、まみと会ったのは3、4回。時間を合計しても恐らく10分もない
全て今回のようにお金が必要な日が祝日で振込が即日反映しない時のみ
お金を渡して改札までは見送るといっても全て拒まれ、お金を渡しすぐ解散
こんな状態でお金を渡し続けていた方がアホなのだが、裁判までおこした理由は騙されたからではなかった、がそれはまた後々。
20万円を最初に振り込んだのが6月後半、次に20万円を手渡ししたのが7月頭、当時のLINEの頻度はお金を必要としている時はよく返事があるものの、手渡しをした後からはまた1日1往復になっていた
この先も不安で体調を崩したりしていて中々返事ができなかったらしい
それなら仕方ないね!
そんなこんなで7月後半に差し掛かりLINEのレスがよくなってきた
そう、まみさんまたまたお金に困ったようなのである!
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