風俗編4

Apple AirPods(第3世代)
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「大丈夫なの?…ごめんねほんとに」

大丈夫なの、といいつつもあっさりうけとる模様

 

 

まみはスマホ2台体制で1台をお店用として使っていた

初めてLINEを交換した時名前がお店での名前だったので別でスマホを持っていることは知っていた

この40万円を振り込む時に俺はあるお願いをした

「プライベートの方のLINEを教えてほしい」

40万と引き換えとして提示した訳ではないが、お店のアカウントということはいわば店の子と客の関係である

プライベートのLINEでやりとりをすることで少しでもその感じを払拭したかったしまみもすでにそういう風には見ていないだろうと思っていた

 

ところがすっとこどっこい、まみからの返事は(当時の俺からすると)意外なものだった

「すこし考えさせてもらってもいいかな」

やっぱりタブーなところに踏み入れてしまったなと反省した。なんてピュア。なんて愚弄。

 

そんなこんなで店の客というポジションを脱却できぬまま40万を振り込む約束をしてしまったわけだがいざお金を借りるとなると指がすくむ

恐らく大きなお金はこれで最後、利息を計算して毎月これだけ返済していけば1年とかからずに返していける

毎月返済したとしても生活が困窮するほど返済額が大きいわけではない

この男はこれ以上借金が増えることなど全く計算に入れず返済シュミレーションをして人生初のお金の借入をした

この時は使っていたクレジットカード会社からのキャッシングだった

 

 

思っていた以上にお金は簡単に借りれた

「お金振り込んでいるからね」

「ほんとにありがとう」

 

今後借入を繰り返すうちに感覚が麻痺していくのだが、LINEを見返しているとこの時にはもうすでに麻痺していたなと思う

40万円という金額のやりとりが軽過ぎて自分でも恐ろしくなる

まみとの一連の出来事のなかで”世の中金”ということが痛いほどわかった

綺麗事なんていってられない、物も時間も人の心でさえ金に変わる

そう思ってこの数年生きてきた

 

が、ある言葉が胸にすっと落とし込まれた

 

”金が全てじゃねぇが、全てに金が必要だ”

とある漫画のセリフ

俺の価値観を変えてくれた言葉で考え方を改めさせてくれた言葉である

金は全てにおいて必要だが、全てが金ではない

、、、ふ、ふかい!

と、いいながらもこの言葉で気持ちが楽になったのは事実であります。脱線して申し訳ありません。

 

 

 

話を戻します

40万円を振り込み、そこから数回LINEのやりとりが続き、まみからの返事が来なくなった

 

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